母校が、21世紀枠で甲子園に行けることになった。
初出場である。
……ってなに。
21世紀枠は、勝敗にこだわらず多角的に出場校を選ぶセンバツ特性を生かし、技能だけではなく高校野球の模範的な姿を実践している学校を、基準に沿って選出する。
①秋季都道府県大会のベスト16以上(加盟校が129校以上の都道府県はベスト32以上)が対象
②以下の推薦例のいずれかに当てはまる学校
少数部員、施設面のハンディ、自然災害など困難な環境を克服していること。近年の成績が良好ながら、強豪校に惜敗するなどして甲子園出場機会に恵まれていないこと。校内・地域での活動が他の生徒や他校、地域に好影響を与えていること。学業と部活動の両立を果たしていること。創意工夫した練習で成果を上げていること。など
それで、卒業生として東奥日報社さんにインタビューを受けた。
ところが私ときたら、野球のやの字も知りやがらねえ。
「野球は高校時代の体育でやったことがあります。バットを持つ手が逆だと笑われたり、逆走して怒鳴り散らされたことも経験済みです」
記者y氏は絶句した。
ボールを投げてもバッターまで届かなくて失格になったのも覚えている。外野に回され暇すぎて、飛んでるモンシロチョウを眺めているうちに攻守が入れ替わっていたこともある。
「ちなみに、野球は何人でやるかご存じですか?」
恐る恐る聞かれる。
何を馬鹿にして。
「11人で……」「9人です」
即否定である。早かったね。風を感じたね。
「9人の時もありますが、基本は11人じゃなかったですか?」
「サッカーです」
どうしよう。ひとっつも話がかみ合わない。
八戸西高校の選手さん、監督さん、関係者の皆さん、おめでとうございます。
おかげさまで野球、身近に感じます。
選手の皆様、どうぞ、気負わず、
投げて、打って、走って、のびのびと楽しんでください。
こんなおばちゃんでも、かわいい後輩たちを応援しています。