上記 猫は準備中だが、
数年前、「明日から本気出す」的なセリフというか精神論というか心構えみたいなのが席巻したことがある。
準備中というのは、本気出したらすげーんだぞ、という隠れた鼻息。
彼らは、ええと、健勝でらっしゃる? 無事?
主に、ご自身の人生への覚悟の分野で、老婆心ながら案じております。
私は、準備中でも助走中でもストレッチ中でもなく、
たぶん、本気出してると思う、逃げることに。
いろいろあって、凹んで何もしたくない時、もう息をするがやっとなのであれこれ言いつけないでください声の圧にさえ今なら私は膝からくずれ落ちることでしょう、というような時、私がまず目を向けるのは、
自身の足元。
――いや、哲学的な意味じゃなくて、実際に見る。
ズボンをはいているかどうかの確認。
………………………………………………………………すみません、一気に低レベルになって(段差に気をつけて)。
つまりはこうです。
ズボンをはけているのだから、自分はたいしたもんだ、と自分に言い聞かせるのです。
ふんどし一丁じゃないだけ素敵でしょう?
ミジンコがズボンはきますか?
豚が、あの蹄でファスナー上げられますか?
できないでしょう?
それなら私、上等。立派。生きててよし。
と、このように 風前の灯火である自己肯定感にガソリンを注ぐのです。
限界まで低レベルに戻るのが、顔を上げるためにはベストな方法です(美由紀調べ)。