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手荷物の話

 

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すごい昔、駅に迎えに来てくださった編集さんに「荷物、電車に忘れたんじゃないですか」と焦り顔で問われたことがある。


一泊するというのに、私が手にしているのは、財布が入る大きさのバッグひとつきりだったから。
この時、編集さんとは二度目の対面(一度目は編集さんが当方まで来てくださった)で、ということは一度会っただけで私という者を見抜いたと言っても過言ではない。

編集さんってすごいなあとぼんやり感心したものだ。

ちなみに私は着替えなどは現地調達すればいいとのんきに考えていたためのそのていなのであった。

編集さんのご心配に漏れず、バッグが2個以上あったら絶対に忘れるということは私が過去の経験から痛いほど熟知していた。ならばでかいバッグにしたらいいじゃないかという御賢明な御考えもあろうが、

 

私を誰だとお思いか。

 

舐めてはいけない。

ランドセルを忘れて登校したことがある人間なのだ。

 

持ち歩いた際に「重いからちょっと置こう」などとその辺に置いたまま忘れるに決まっている。ていうか、忘れたことがある。普通に。こんなことくらい朝飯前にやってのけるのである。
これらを避けるため、身から離さなくとも負担にならないバッグとしてちっちゃいやつ一個なのだ。

 

ちなみに私は今、

物も減らし始めた。

荷物は軽いほうがいい。