2/22 のにゃんにゃんの日。
あかね書房さんから発刊。
森のクリーニング店 シラギクさんの2巻目である。
今回も、シラギクさんはパワフルに自由にのびのび活躍してもらった。
1話目は、カワセミの子どもがメインキャラ。
カワセミって飛ぶ宝石と呼ばれるほど美しい。
でも、子どものうちは地味。そしてこのカワセミの子は、自分に自信がないわりにプライドが高く、相当にひねくれている。あいさつすら知らない。
身につける物によって、ほかのカワセミのように自分もきれいになれると信じている。
こんな彼が、シラギクさんたちに出会ってどう変わるのか。
私も「お前、これからどうすんねん」と思いながら書いていったらこうなりました、というのを見てほしい。
2話目は周囲のものを化かしてイタズラしたり、盗みを働いたりするキツネの登場。
書いていていて楽しかった場面は、シラギクさんがまんまとだまされるところ。そして、おさるのエンヤがくやしがるところ。
シラギクさんたちは森を飛び出して町まで行っちゃう。
「え、シラギクさん、そんなこともできるの!?」
というシーンが、このお話の最後のほうにあります。
3話目はお月見会。
メインキャラは、ブタのご婦人。ブタってきれい好きなんですってね。このご婦人は、よごれているのがだいきらい。森をよごしたらただじゃおかないよ。
でもあまりに物事に固執しすぎると、自分自身がきゅうくつになって孤独になっちゃったりする。
私はきれい好きではないけれど、何かに固執してしまうところがある。同じことをずーッと考えたり。
ちなみに、固執してることに気づいたら、その時は深呼吸して、
「まあ、いっか」
って、呟くとその囚われから解放される。
固執するのは個人の勝手だけど、周りにそれを押し付けるようになったら困りもの。
このブタのご婦人の場合はどうなった?
今回もjyajyaさんがすてきなイラストを描いてくださいました。立体的で華やかで、煌めき、キャラクターが生き生きとしています。ありがとうございました。
そして、おだててしっかりご指導、手綱を握り伴走してくださった編集Mさんありがとうございました。