昨日の続き。
壊れたパソコンの復旧作業。
あれこれ手をかけて、あとはパソコン本人に任せて退出のその後――。
確認のために戻ってきたら画面が。
真っ暗。
ダークマターのように真っ黒。
え何これなんでどした何があった数時間のうちに雷でも落ちたんか。
あちこち見回る暇人。
原因が分かりました。
なんということでしょう、電源アダプターをつないでいるつもりで、つながってなかったのです!
友だちだと思っていた相手に、友だちじゃないと言われたくらいの衝撃。この喩え分かりますかね。
回復だか復元作業だかをやってる間にバッテリーが切れたようだ。
急いで(急ごうが余裕かまそうが変わりがないのに、急げばなんとかなると思っている3秒ルールの思考回路が抜けない人間)コンセントにプラグを突き刺し、パソコンの電源ボタンを入れる。
すると真っ暗な画面にメーカーのロゴと、「自動修復を準備しています」という文言。それから「おまちください」の回る円。
「…………………………………………………」
復元は!!!!!????
自動修復なんて頼んでませんが。
いつの間にそういう段取りになっちゃったの。
あ。そうか、ひょっとして私が頼りないから自力で立ち直ろうというのだな。殊勝な心掛けだわ見習わなくっちゃ、と腕組みをして様子を見守ることにした。
ところが一向に「直りました!」という文字が出ず、光の輪がずっとくるくる回っているだけ。
軽快な光の輪だけがいっそ、楽しげ。ロンドでも踊っているよう。
ただただぼけっと見守っているわけにもいかず、出勤。出勤なんてしたくもなかったがいろいろな意味で。
帰ってきたら、まだ回っている。
何かのアトラクションのように。
「…………………」
よし分かった。いつまでも回っておれ、一生回っておれ、こっちには古いパソコンがあるんじゃ、と捨て鉢になったが、考え直した。
いつまでも、時折固まる古いパソコンを使い続けるわけにもいくまい。
古いPCから回復ドライブをUSBに作り、これを我がポンコツパソコンに挿して電源を入れF12を連打する。反応せず。
しからば、とF9の連打。反応せず。
さらにしからば、とF2の連打。
と、画面に変化の兆候が。
きた!クリティカルヒット!
画面が美しい水色に切り替わる。
続く――。