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湯湯しき問題。

 

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今朝、雪が積もっていた。

もちろん、渾身の氷点下。

 

氷点下の中、風呂を洗い

氷点下の中、湯を張り

あまりの寒さに「お風呂が沸きました」と言われる前にそろそろ時間的に湯船は満水であろうと目算を立てて、

氷点下の中、服を脱ぎ

風呂のふたを開けたら半分しか溜まってなくて、

まあそうですよね、というささやかな諦観もありながら、

今更服をちまちまと着るのもなんだし、と覚悟を決めて半分の湯に浸かり、

というか、湯に寝て動かず。何しろ動くと寒いような気がする。

修行だと思うことにする。

真冬の、外は吹雪の、半分の湯に寝そべる修行、時給500円。

湯が満たされるまで頑張ったらすごいご褒美がもらえる、という設定にする。

氷点下である。

耐える40歳児。

ひょっとして阿保なんじゃないか、と掠った疑念を素早く追い払って心を無にする。

修行である。

ご褒美である。

いよいよ満たされた湯。死ぬほど極楽。

ご褒美は意外とすぐもらえた。

 

そしてちょっと鼻声の今日。