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動画の旅 インド編

 

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たいそう便利な世の中になりました。

私が子どもの頃は、移動は牛車でせねばならなかった。携帯電話なんてなくて鳩ぽっぽか、飛脚に頼んだものです。羅生門には死体が積み上げられ、ばあさんが死体から髪の毛を引っこ抜いていた時代、お米と風呂は薪で炊いてました。ナンも、ボンカレーもなかった。毎食玄米二合と味噌をちょっとだけの食事であった。

 

それがあなた、ユーチューブで世界各国を巡れるんですから(急転直下ですみません、ついてきてる?)

 

ということで、世界巡り。今インドにはまっています。

インドの屋台の動画があるんです。

すごいの。

ドーン、バーン、ザッ、シャッッ、ザックザック、ヨイショット、バッサー

擬音語だけで調理実況の事足りる。

まな板から落ちたのも中華鍋に入れちゃう。タオルで中華鍋を拭いてそこで飯を炒める。中華鍋振ると、三分の一がこぼれる。調味料のほとんどが何なのか不明。

がさつ。

豪快。

ひとつかみという単位で調味料をバッサー、投入。毎回中華鍋はフランベ。というか、普通にキャンプファイヤー。髪の毛焦げそう。ヘラと食器でチャーハンを混ぜる器用さ(器用って言ってしまっていいのか)。それ、いつ洗いました? 的、雑巾っぽさ丸出しの、いやむしろ誇らしげですらあるドドメ色のタオルで食器を拭いてそれに盛って出す。

衛生? は? なんすかそれ、ちょっと何言ってるか分かんない的な。

かっこいい。そしておもしろい。

行ってみたいけど、スワヒリ語ヒンディー語もできない。英語なんて知らない。

動画すごい魅せられる。楽しい。

地面には常にゴミ。

野良犬野良猫野良ガラス野良おじさんそろい踏み。

毎日が縁日。

 

世界中のこういった景色を見られるなんて

つくづくよい時代になったなあ。

 

※あまりに動画に集中していて、肩にカナブンが止まったことにも気づかず、しばらく私たちは一緒に動画を見ていました。